小林賢二のしごと

art work

「sylph」
2015年03月07日

集合住宅の庭空間を彩る、いくつかのアートプロジェクトが進行しています。
画像は、広々とした緑に包まれる中庭、円形広場の真中に設置する作品。
何かが生まれそうなリーフのシルエットと、大らかに広がる扇のかたちで構成しています。
sylph-2
ここに射す光と、生まれる光。
葉っぱが、光のエネルギーを吸収して酸素を生み出すように、ここから清らかな空気が生まれ、出会いが生まれ、光が生まれる。
そして、それらが敷地の隅々に、そして未来へと広がっていくようなイメージを描きました。
中庭全体の活動を司る女神のようでもあり、庭の中に立つ灯籠のような存在でもあります。

「青木」
2015年03月01日

3月になりました。
3月が好きです。
しばらくネットから離れていたのですが、今年の目標のコマメな情報発信をそろそろ始めます。!?
   
信州青木村に今年オープンする「ふるさと公園あおき」。
そのエントランスゾーンに構想しましたモニュメントの制作が本格的にはじまります。
pa-su140723
生まれ育った上田市の西隣りに位置する青木村。
青木三山と呼ばれる山々に囲まれた、素朴な人里の美しさに溢れる農村で、
「夕立と騒動は青木から」と古くから言われ、正義を貫き立ち上がった農民一揆で知られる村でもあります。
筋が通った、感じです。

作品は、その、筋が通った感じと、青木三山や国宝大法寺三重塔…青木村で見かける美しい三角にインスパイアされて構想しました。
仲良くおんぶしている様子に見えたり、
力を合わせて進んでいく姿に見えたり、
見る角度によって変る、どこかヒューマニックな表情を湛え、伸びやかに天に向う青い石で作る彫刻。
aoki02-
aoki01
今夏に完成、お披露目の予定です。

あかがねの風にのって
2014年04月27日

愛媛県新居浜市、駅前広場から市内中心部に向って延びるシンボルロードへのアートワーク設置を先週土曜に完了しました。
別子銅山開坑以来、あかがね(銅)とともに発展してきた新居浜
あかがねの恵み、海風に運ばれた息吹、美しく再生された緑、
新居浜の大地から生まれた光、空気、花、人・・・現在の華やぎ。
石とブロンズ(銅合金)で制作した座って休む事もできるアートシーンです。
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設置工事中、下校途中の小学生たちが興味深そうに立ち寄ってくれました。
座るのを楽しみにしてくれた様子です。小二ぐらいの男の子が「えぇデザインじゃの〜」とおっしゃってくれていました。
作家冥利に尽きます。
「この道が好きだ」と言ってる子もいました。(道冥利に尽きます)
新居浜の子供たちに、親しんでもらえそうです。よかった。
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佇む姿は、となりのトトロ風でもあり。
ここでみんなを待っています。

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