小林賢二のしごと

News

9年目のダンコウバイ
2024年07月27日


ダンコウバイのトンネルを抜けると舎庫、です。
   
造園から9年目になる東村山の「つむじ」
植栽したのは畑育ちの小さなダンコウバイでしたが、ここで山取りの木のように育ってきて、理想的な姿です。
買いたいぐらい。
   
戻りのトンネルを抜けると、そこはドウダンツツジ。

こちらは9年経っても然程成長していません。
その他の木々の成長速度も様々ですが、色濃く緑に覆われてきました。
ヤマモミジの下は避暑地のようです。

コスモスの種まき
2024年07月23日


相羽建設と小泉誠さんからいつものように声をかけて頂いて進行中のプロジェクト。
いつもと違うのは、駅前のアスファルト敷きの公有地を活用したスペースづくりという課題。
   
まもなく全貌お披露目になりますが、
“アスファルトを少しでも剥いで木と木を増やすと暮らしの環境は大きく変わる”
という造園の裏テーマをひっそり掲げて協働しています。

この現場で、職人に頼まず自分に課した大事な任務の一つがコスモスの種まき。

昨日が10日目で、エノコログサ(おそらく、、)らと一緒に無事に成長をはじめているのを確認してきました。
9割ぐらいの発芽率だと思います。
   
下は、2008年の雑誌記事(チルチンびと)に載せた一文、
しみじみと遂行中です。

軽井沢*Oさんの家
2024年07月20日


軽井沢の別荘、
夏の工事自粛期間を前に、ひとまず最初の夏の風景をつくってきました。
   
見渡せば、空高く聳える林の自然の美しさに圧倒されますが、
見下ろせば、計画から工事に至る造園の力も感じられます。


長野県産の相木石と、御影石の古材を混ぜた36段の石のステップ
急斜面でも歩きやすいように、蹴上15cm、踏面も平均50cm前後になるように経路を計画して、移り変わる風景を楽しめるような草木と足元のデザインを考えながら、職人さんたちと一緒に現場でのアドリブに集中しました。


建築まわりの土留めを兼ねた石積みは地元産の浅間石
今回は、いつもの東京の職人さんたちと、地元(東御市)の職人さんたちにも協力を仰いでの造園工事でした。
浅間石は概ねのイメージを地元の職人さんたちに説明してお任せして、私は石のステップに集中できたのが短期決戦でまとめることが出来た大きな要因です。
また頼もしい仲間が増えました。


あとは、軽井沢の野草と苔の自然発生にお願いです。
   
建築の周囲は、借景というより素晴らしい景色そのものがある環境の中、私は何をしたのか、、というような場面もあちこちですが、
一本でも、造園。


*建築設計:遊空間設計室(高野保光)

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