
川崎市*安原正人さん設計のご自邸
久々に訪ねた日曜の午前、
造園から3度目の猛暑の最中ですが、東に向いた玄関側は午後の陽射しがほどよく遮られて、ヒメシャラ、アオダモ、マルバノキ、ブルーベリーらがいたって朗らかな様子でした。
素直で素敵と感じた建築ファサードに素直な造園で応えたしごと。
素直な形に育つアオダモの木が、この風景の要です。

足元のクリスマスローズやクリーピングタイムも、道行く人も写真を撮っていくほどの季節の風景をつくっているようです。


目の前に広がる江川せせらぎ遊歩道とつながって、通りにやさしい光と風が増えている様子が何よりうれしく、誇らしくもあります。

また違う季節にお訪ねします。

二色の庵治石でつくった「花信風」という名の石庭
みなとみらい の一角に佇み始めて4年目になります。
ビルの狭間の日陰で磨いた石が仄かな光を発して、腰かけてくれる人を待っていました。
みなとみらいのhpでもご紹介いただいてます。
https://ymm21.jp/database/kashinfu/

生み出した彫刻作品には、会いにきたという感覚が伴います。
訪れる人々が花となって完成する空間です。
どうぞ座ってください!!



Art Direction : WATERMARK arts&crafts
設置場所:1 階屋外(コモンスペース)〈村田製作所みなとみらいイノベーションセンター〉

庭の日陰のあちこちに顔をだすヤブミョウガ
どれも今日の撮影ですが、花の季節が終わらないうちに実も熟して、地下茎と種でどんどん増えていきます。
真夏に咲いてくれる希少な白花だと思いますが、藪のような日陰を好むようで、蚊の季節と好みそうな環境とぶち当たり、個人的にはあまり楽しめていないかもしれません。。

昔、ランドスケープのデザイン事務所(苑環境計画)に所属していた頃の話、
豊洲の高層マンションの足元に広がる都市のランドスケーププロジェクトで、私の師匠(鄭雄男氏)は工事監理に行く傍ら、国立の自宅の庭からヤブミョウガを採取して乾かさないようにビニール袋に入れて現場に向かっておりました。
新しく生まれる高層マンションの庭のどこに植えるんだろう~~??と、静かに見送った記憶です。
師匠はそんなこと忘れていると思いますが、、
この人に出会ってなかったら、この事務所に通うために国立に来なかったら、庭づくりに没頭することもなかったかもなあ~と思わなくもない、大切な思い出です。
