戻り梅雨でしっとりとした「つむじの庭」
猛暑の第一弾を乗り切った青葉たちがキレイでした。
ダンコウバイ
マルバノキ
ヤマモミジ
シロモジ
マホニアコンヒューサ
3月に切り戻しておいたヤツデやマホニアコンヒューサが程よく枝葉を茂らせてきました。
程よい大きさに維持するには、こまめな手入れが大事です。
アナベルの緑から真っ白に変わっていく涼しげな花色は、夏になるとまた淡い緑にもどり、枯れてもあじわいのあるドライフラワーの姿は、豪雨にさえあたらなければ春まで残って景色をつくってくれます。
舎庫とアナベル
つむじの庭の歳時記、定番のひとつ。
やや久々だった「つむじ」でのお客さんとの打合せを終えて、梅雨に咲く花をかけあしでチェックしてきました。
雨に打たれるとこうべを垂れてだらしなくなっていくのがカシワバアジサイ
ちょっとかっこよく撮ってみましたが、、やるせなさがつきまといます。。
日陰に入れたヤマアジサイ
北アメリカ原産のアナベルやカシワバアジサイとは違う野趣が感じられる風情。
舎庫の裏手、人目につかないところに植えてしまったビヨウヤナギ
こちらは中国原産。
大陸の生まれ育ちの花にやや華美な印象を持ってしまうのは、楚々とした日本産の草木の中で育まれたDNAによるのでしょうか。
かけあしで見てきたのは、降りそうだったから。
国立のアトリエに戻って、上手いこと降り出した大雨に打たれるアナベル
嵐の後の陽射しに輝くアナベル
雨にも晴にも似合うのが初夏の花
北アメリカ東部原産、とはいえ。
新緑さわやかな中、白のハナミズキとピンクのサトザクラが咲き揃うつむじの春。
実はこれ、私の通勤路にあった団地にある花の景を毎春見ていて、いつかどこかで使おう(パクろう)と思っていた組合せでした。
▼国立富士見台団地(10年ぐらい前の春)
どちらも大きく育つ木なので、小さな住宅の庭では提案し難かったのですが、広い「つむじの庭」計画の機会を得て、つむじ(辻)のシンボルに十字に見える花をもつハナミズキを入口にと思いついて、あ、ここで実現しちゃおうと、、その先にサトザクラ(寒山)を入れた次第。
観察して真似る。
庭づくりの大事な手引だと思います。
花びらを塩漬けして桜湯に使うのがこのサトザクラ「寒山」
「食」をテーマにした「つむじの庭」に植えたもう一つの理由です。
足下でも色々な春が進んでいました。