リオタデザイン(関本竜太)設計の「越屋根の家」
家も庭も整いました。
昨日に建築引渡しに合わせて庭の説明にうかがって、私の任務もいったん完了。
いつも笑顔が広がる楽しい現場でした。
ここ数日で紅葉が進んだイロハモミジが、
充実した仕事の達成感を映し出しているようです。
昨日は東村山の「つむじ」で、庭の秋の手入れと改善作業。
下の画像は舎庫に向かうアプローチ、今年の夏の様子。
植栽してから8年目のダンコウバイが舎庫にかぶるように程よく成長して、奥への期待を抱かされるような魅力的な風景になってきました。
▼7年前
▼先月の様子
ただ、人が通るにはちょっと狭くて不便にもなっていて、
大勢の方が訪れる「つむじ」なので、これ以上伸びると枝を強く剪定しないとなあ、という状況だったのですが、
美しく育ってきたダンコウバイは切らずに優先させて、足元の石敷を広げて、アプローチする角度をちょっと変えて通りやすくする、という庭の模様替えを思いつき。敢行。
10石ほどの小ぶりの相木石を持ち込んで、ほんの数十センチ石敷きのスペースを広げました。
白っぽく見えるところが新しく加えた石。
スペースの変化に合わせて数本の低木と下草は移植して、新しくマルバノキを加えてダンコウバイとマルバノキの間をくぐるようなアプローチに模様替え。完了。
マルバノキの紅葉とダンコウバイの黄葉の組合わせは、最近の私の流行りのひとつ。
低木や下草は、数年おきに移植したり株分してあげたほうが元気になる草木も多いです。
ほんの半日ほどの些細な作業でしたが、これからまた数年の庭の景色と使い勝手の良さを確保できると思います。
来春以降の成長がまた楽しみ!
庭は、生き物です。
今週は先月の一期工事に引き続いて、川越の庭づくりの仕上げ。
雄大なケヤキらが育つ既存の林を背景にした、関本竜太さん設計の大きな包容力を感じる住まいです。
元々ここに育っていたようなイロハモミジが、風景を粋にまとめてくれました。
「どこから見てもいい」という感想もいただけて何よりでした!
観光農園を営む農家さんの母屋建替えで、
修景と車両動線との仕切りも兼ねた自然石は、高松で吟味して選んだ庵治石たち。
緩やかに空間を仕切りつつ、中間領域としてゲストと共に集える居場所にもなります。
先月に先行工事で進めていた中庭にも、表よりも小ぶりの庵治石を配って草木を加えて仕上がりました。
建築の内と外と、見て飽きない居て飽きない、たくさんの暮らしの風景が生まれそうです。