小林賢二のしごと

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色々なアオダモの姿形
2024年01月12日


昨日まで、今年の現場初めで相羽建設設計施工の小平の家で造園工事でした。
多摩エリアならではの、ほのぼのとしたロケーションです。

南の庭は高さ1.7mの既存壁との狭間、幅も1.7mの細長い庭。
冬の陽光は地面に届きませんが、植栽した木々が庭に光を生み出します。


野面石の石畳で、実際以上の広がりを感じさせつつ、
狭いスペースでも2階の窓まで届く木として選んだのがアオダモ。

二本立ちでスラッと2階の窓まで伸びて、扁平に枝葉を広げて敷地の中に納まってくれました。
木なので成長しますが、アオダモの成長速度はゆっくりなので10年ぐらいは然程隣地にも侵食せずに居てくれるだろうと想像しています。

成長はゆっくりで、経年しても樹形があまり変わらないのがアオダモの特徴。
また、色々な樹形の選択肢が多いのもアオダモならではです。
   
つむじのアオダモは、株の本数の多い木を入れて舎庫に向かってもi-worksに向かってもスクリーンのような役割を果たしてます。


国立市*Nさんの家では、傾きの強いアオダモを選んで、デッキの横から窓に枝葉を伸ばすように植栽しました。


東村山*Iさんの家は、ウッドデッキの中に入れた株立と、脇に入れた一本立の華奢な2本、
家と家族と共にゆっくりと成長して、やげてデッキを覆うように育っていくと思います。

成長がゆっくりなので、小さくても大きくても最初からその場所にピッタリ似合う姿の木を入れるようにしています。




武蔵野市*Kさんの家では、
細長いスペースで1階と2階の窓に枝葉があるまさにピッタリな木!

動きのある枝がアプローチにチャーミングに顔を出したり、

私の庭の一本立は、高さ1.5mぐらいの苗木を手に入れてから20年近く経つでしょうか、
ゆっくりゆっくり幹を太らせながらようやく3.5mぐらいに成長してきたところです。

庭は光の生まれる場所
2024年01月01日


アトリエの本棚の庭に元日の光が届きました
   
庭は光の生まれる場所
   
   
   

今年もよろしくお願いします
   
小林賢二

ソヨゴ記念日
2023年12月31日


この年末、信州穂高に出かけました。
   
日本百高山ひしめく長野県内にあって、小さな山々に囲われた上田盆地で生まれ育った私は、いわゆる日本アルプスと言われる長大な山脈の風景を見ると、信州っぽいなあ〜、と憧れの眼差しになってしまう信州人です。
   
北アルプスの南の方にあります、富士山型の秀麗な山容をしている有明山の麓のあたり。
親戚の縁がある穂高温泉郷を訪ねるのは20年ぶりぐらい。

アカマツを中心にスギやヒノキの常緑針葉樹がそびえる林で、落葉針葉樹のカラマツと一通りの落葉樹が葉を落としている冬景色の中、一際目につくのがソヨゴ(冬青)の青さでした。

成長がゆっくりなのと、常緑樹にしてはソヨソヨと涼しげな風情があって、住宅の庭では高さ2〜3mの株立のソヨゴを5〜6年は然程変わらない姿を想定して使うことが多いのですが、高さ20mは超えるアカマツ林の中、10mくらいのソヨゴがゴロゴロとあちこちで林の光を独り占めしています。
   
1日、野生のソヨゴばかりを撮って歩いて、
一本立のソヨゴの良さに目覚めたので、12月29日はソヨゴ記念日



信濃川水系「天満沢川」の流域
この頁の写真の常緑広葉樹はほぼ全てソヨゴ、
ソヨゴが連なる景色に好感をもてたのも、今回の収穫です。


実のならない雄の木の良さも見直す旅でしたが、
雌木の赤い実はさすがの可愛らしさをふりまいています。

穂高駅からレンタサイクルで、もう1日は観光してきました。
清らかで美しい安曇野の風景が心地いいです。

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