小林賢二のしごと

新作「ひとあい」
2016年11月04日

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今週は今日まで千葉県稲毛の敬愛大学さんへ、創立50周年記念モニュメントの設置工事で通っていました。
既存の植栽を活かし、融合するように石のステージと石彫を設置して、大学のエントランス空間が生まれ変わりました。作品が陽光を浴び、それが無かった時とは劇的に変った風景を目にして、作者的には大満足で現場を後にしました。作品の完成に立合う年に数回の、至福の時なんです。
  
出会い、語り合い、寄り添い合い、歓び合い、支え合い、、、
人と人とのやさしいつながり。
そんな「ひとあい」(人愛・人間)をモチーフにした、周囲の風景をやわらげる、シンプルで心地よい造形空間。
ピタリと重なり合いそうな2つのフォルム。親和的な2つの関係は、人々の移動とともに様々な表情を作り出します。曲面でつくった張りのある造形は、葉や花が展開をはじめる瞬間の歓びを表現し、開かれて表出した空間に、何かが生まれ出るようなシーンをイメージしています。
それはきっと、学生の皆さんの新しい息吹。
   
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