小林賢二のしごと

錆御影石
2023年01月17日


昨日が今年の現場はじめでした。
HAN環境・建築設計事務所、松田毅紀さんと二度目の協働になります世田谷の住宅。
2月の引渡しに向かって、建築外構工事が進むと材料搬入が難しくなる奥の庭から中庭、表庭と順々に庭づくりを進めていきます。
   
写真は奥の庭。
シンプルな錆御影石の構成に落葉のナツハゼと常緑のキンカンを入れただけですが、板塀で囲われたお陰でさりげなく絵になっています。
土のところは菜園にしたり住まい手さんが自由にこれから仕上げていくスペース。庭の引渡しとしては、こんな作り方も大いにあって良いかもしれません。
   
昨日はあいにくの雨でしたが、暖色の錆御影石には日陰の庭・曇りの庭を明るくする効果があります。
   
▼こちらは7年前に造園した東村山の「つむじ」に入れた大小の錆御影石たち

こちらは15年ぐらい前、青梅市の住宅に作った味わいのある錆御影のテラス

そして20年前の仕事、渋谷区の高層マンションの中庭

グレーの御影石を敷きつめた日陰の中庭はクールな印象ですが、
一画に作った錆色の石で構成した坪庭を通ると、あたたかみが感じられます。

と、古い仕事も顧みつつ、本格的に今年の庭づくりがスタート。

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