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古稀庵
2025年02月24日
小田原城址西方の丘陵地中腹にある「古稀庵」
訪ねたのは、近くに現場の用があったのと、せせらぎが敷地内にある軽井沢で計画中の庭づくりの参考になりそうだと思いたったから。
山縣有朋晩年の住処(の庭)で、目白椿山荘、京都無鄰菴とともに、近代日本庭園の傑作ともいわれるそうです。
高低差14.9mある敷地内を上段、中段、下段の庭で構成して、滝組と流れで変化ある自然な景観がつくられています。
冬枯れの季節で、今回の目的が流れの評価だったこともあり、足元ばかり見て歩いてしまいましたが、印象は作為を感じない爽やかな小川です。
名勝、景勝を再現して見せ場を各所に作って回遊するような庭園とは違い、あくまで自然な風景を作りだすことに心血が注がれた庭、というところで訪ねた価値がありました。
復元された新しそうな茅葺きの門から入ります。
見上げればモミやスギやヒノキ等の針葉樹がそそり立ち、ケヤキやモミジやヤマザクラ等が春を待っていました。
新緑の頃も紅葉の秋も、さぞかし美しそう。
人気の少ない古稀庵から移動した小田原城は凄い人混みでした。
このコントラストも、いい体験です。