小林賢二のしごと

チョウセンテイカカズラ
2013年07月20日

南に作る日当りの良い庭も、最大の弱点は、部屋から見ると花や葉があっち(南の太陽のほう)を向いてしまうこと。
南側に隣接する駐車場との境界に目隠し目的で植えたテイカカズラも、徒長した枝の剪定のために植木屋を装って隣地に忍び込んで見れば、見事に葉を広げて生き生きとしておりました。
   
日陰でも日向でも育ち、常緑でも印象は明るく、病虫害もほとんどなく、狭いスペースのフェンスの緑化には最適です。自ら這い上がる能力はあまり高くないので、ある程度は誘引して仕立てる必要があります。
花は5月。小さな白いプロペラ状の花はかわいいですが、白斑入りの葉の中だと映えません。花を楽しむには緑葉のテイカカズラのほうがいいかもしれません。
斑入り種の真骨頂は日陰の庭を明るくしてくれるところです。枝は地面も這い、発根して増えていきます。地下茎で増殖するものと違い増えていく様子も見えているので管理も簡単です。グランドカバーのイメージではなく、想いもかけない良いところに葉を展開して気の利いた景色を作ってくれることがとても多いです。

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▲花 5月9日撮影

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