毎年、穫ろうとは思いながら放ったらかしにしていた自宅の裏に植えてあるサンショウの実。
ちょうどいい緑色の時期を逃していたのですが、今年は、この季節に好天が続いてくれたお陰か、日曜日に思いだして収穫に成功しました。
サンショウは、鳥が種を落として庭の所々に発芽してますが、雌雄異株で実が成るのは雌株のみです。
どちらかは成長しないとわかりません。
実が成らなくても葉っぱも使えると思い苗木を一株自宅に移植したのがもう10年ぐらい前だろうか。
まんまと、雌株でした。
穫ったら早めに下ごしらえ。
沸騰したお湯で茹でて、水で冷やして、数時間水にさらしてアクを抜きます。
ざるにあげて水気をきっちり切っている最中。
(私は穫るだけ。食べるだけ。途中はお任せです。)
今朝、味見程度にちりめん山椒を頂きました。朝から脳がスッキリ、です。
何より、
自分たちで収穫したものは、輝いて見えます。
日本の本州南部、四国、九州に自生するズイナの仲間で、北米原産の葉が小さいコバノズイナ。ズイナを見たことがないが、ヨメナノキともいい若葉を食用にするとのこと。
コバノズイナのはなし。
もはや入手経路も忘れてしまっているが、6年ほど前に挿し木をして鉢で育てていたものを確か昨年地植えにした。庭の一番奥のほう、通りがかる人には絶対に気づかれないような所に植えてしまったのを後悔している。
やさしい色と風合いで、旨そうだが意外に虫食いの少ない緑葉と、初夏に穂状につける白い小花との取り合わせは実にさわやかである。地際に発する枝を剪定を兼ねて花材に利用するなんていう風流な作業をするのに好適で、白い小花には芳香もあり、秋の紅葉もこれまた美しい。殊更の紅葉の美しささえあきらめれば日陰でも育ち、高さ1mぐらいで株は勝手にまとまり、ジギタリスのようにうるさいことはいわず綺麗に静かに小さな空間を埋めていく。
お薦めです。
(以上、2006.05.30記。元祖好日の庭にて)
そのコバノズイナ、引越の際に、当時の反省と経験を生かして玄関脇の人目に触れる日陰の狭いスペースに植えました。
狭いのであまり横には広がらずに私の背丈ぐらいに成長して、北の窓辺、やさしい色と風合いの緑葉とかわいい蕾と小花の穂は、あいにくの雨模様の中でも、明るくやさしい光を部屋に届けてくれます。
ここにコバノズイナを植えて大成功の自画自賛の巻。
アトリエ南側隣地は駐車場。以前にもアップしてますが、南側奥行き2m程の東西に細長い庭の背景として、緑のスクリーン作りで境界メッシュフェンスにチョウセンテイカカズラを這わせて、幅15m程に及ぶ見事なツル植物ならではの風景に仕上がってきましたが、隣地の駐車場に忍び込まないと全貌は見れません。
なんとなく5月っぽい花の香りが充満し始めたところ、久々にその南の隣地に伺うと、アトリエから見る庭の細々とした風情とは違う大らかな風景が広がっています。
古アパートのあっさりとした南立面と、テイカカズラの建築的に広がった緑のマッスとのバランスが、よい塩梅になってきました。