集合住宅の庭空間を彩る、いくつかのアートプロジェクトが進行しています。
画像は、広々とした緑に包まれる中庭、円形広場の真中に設置する作品。
何かが生まれそうなリーフのシルエットと、大らかに広がる扇のかたちで構成しています。
ここに射す光と、生まれる光。
葉っぱが、光のエネルギーを吸収して酸素を生み出すように、ここから清らかな空気が生まれ、出会いが生まれ、光が生まれる。
そして、それらが敷地の隅々に、そして未来へと広がっていくようなイメージを描きました。
中庭全体の活動を司る女神のようでもあり、庭の中に立つ灯籠のような存在でもあります。
忘れていたものが忘れていたところから出て来る季節です。
一気に庭のことを思い出す春です。
以前の庭から引っ越した折に、持って来た記憶はなかったのですが、何かの土に混じって一緒に来てくれたヤブカンゾウ。初夏に橙色の八重花を咲かせます。
若葉も花も食用になり、以前の庭では若葉を摘んでおひたしにして頂いてました。
今年は新芽の数が増えてましたが、食べれる程に増えるのはもう数年後でしょうか。
この庭にあって食用になる野草のような雑草のようなのは、ノビル、ユキノシタ、ギボウシ、クサソテツ、ミツバ、ニラ、ハコベ、、、そんな草が無造作に生える庭を空想中です。
▲2013年06月30日
3月になりました。
3月が好きです。
しばらくネットから離れていたのですが、今年の目標のコマメな情報発信をそろそろ始めます。!?
信州青木村に今年オープンする「ふるさと公園あおき」。
そのエントランスゾーンに構想しましたモニュメントの制作が本格的にはじまります。
生まれ育った上田市の西隣りに位置する青木村。
青木三山と呼ばれる山々に囲まれた、素朴な人里の美しさに溢れる農村で、
「夕立と騒動は青木から」と古くから言われ、正義を貫き立ち上がった農民一揆で知られる村でもあります。
筋が通った、感じです。
作品は、その、筋が通った感じと、青木三山や国宝大法寺三重塔…青木村で見かける美しい三角にインスパイアされて構想しました。
仲良くおんぶしている様子に見えたり、
力を合わせて進んでいく姿に見えたり、
見る角度によって変る、どこかヒューマニックな表情を湛え、伸びやかに天に向う青い石で作る彫刻。
今夏に完成、お披露目の予定です。