小林賢二のしごと

好日の庭(アトリエの庭)

サボテンは、サボテン
2022年08月22日


それぞれに名前がついてましたが、覚えられません。。
サボテンはどれも「サボテン」という名が一番しっくりきます。
   
サボテンや多肉植物は小さい器に入れておくと成長もゆっくりのようで、
植物に似合いそうな自作の器と組み合わせて楽しんでいます。
それは、構想した庭に相応しい植物を探す作業と同じで、お気に入りの木を活かすように周囲をデザインする作業に似ています。






器がスレンダーだと、サボテンもスレンダーに育つみたい。


暑さと蚊で、真夏は庭への意識が薄れるのが私の習性。
そろそろ夏も終わりでしょうか。

ユーカリポポラス
2022年08月16日


近年、住宅の庭づくりでお客さんからリクエストが多い植物のひとつです。
成長速度が速いのと、大きくなりすぎるのとで、地植えは勧めないと言ってコンテナ入りのものを納めたりしてますが、
自分で育てたことがなかったので経験のために庭に苗木を地植えしたのが2年前。
株立ちだったので自立できずに倒れかけた株を減らしたり、若干の手入れはしながら、3mほどに育ってきました。

オーストラリア原産の異国情緒たっぷりの姿で、在来の植物とは不釣り合いなこと甚だしいですが、
庭にある光のアートと思ってみると、その独創性に羨望もします。



もうしばらく伸ばしてみて、高さを抑えるために芯を止めて、その後の様子の変化と手入れの必要な頻度を観察、考察する予定でしたが、
不釣り合いな庭の景色の中、これを主役にするか無くすかどちらか一択しかないような異質な存在感で、どうしようか思案の夏です。
   
▼2020.09.28

ハンゲショウ
2022年06月28日


花の時期に先端の2~3枚の葉が白色化する。これが鮮やかに白い。
季節を表す「半夏生」、半分化粧しているから「半化粧」と語源に二説あるが、私の軍配は「半化粧」。断然「半化粧」と書きたい。
   
葉を白くする理由が虫を集めるためだとすれば、なんて大ざっぱで単純明快な発想だろう。地味な花のデザインの開発には努めずに、花の近くにある葉の葉緑素を抜いて白くしてしまった。素晴しい。その白い葉のほうに花はこうべを垂れている。
一枚の葉全面を白くしないのは何故か? 光合成活動を完全に放棄してしまうことへのためらいか。否、あまり細かいことは気にしていないのだろう。そこがまた素晴しい。
   
大らかな発想のおかげで遠目にも鮮やかな白が映えて美しい。
見習わないと。
   
2004.06.28記 「元祖好日の庭」にて
https://kobayashi-atelier.com/ja/kojitsu/

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