小林賢二のしごと

News

カラスノエンドウ
2015年12月01日

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先月の個展で、「道草の器」と名付けた土と石の器を展示しました。
私も、雑草と呼ばれてしまう蔓延る草を道や庭でちょっと摘んで、自作の器に生けるのが習慣となりました。毎朝ほんの数分のしごとで、暮らしに潤いが広がります。庭の草も蘇った感じです。
今日は、カラスノエンドウ(たぶん)、花は春。

神道のお墓
2015年11月25日

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昨日、栃木県佐野市で築造していた墓所の工事監理に行ってきました。ほぼ完了です。
石を扱う創作活動をしている中で、墓所のデザイン・制作のご依頼も受けるようになりました。故人にとっても、お参りされる方にとっても心地よい庭のような場所を作りたいと考えながらご提案しています。
今回は神道のお墓でした。
神道では墓を「奥都城」と言ったり、お線香の代わりに玉串を捧げるための供え台(八足台)が必要だったり、三種の神器の一つ「天叢雲剣」をあらわす頂部の尖った(トキン型)縦長の墓石が多かったり、といった前例を参照しながら、基本的にはシンプルなものが神道には相応しいだろうと判断しています。
打合せに伺ったお宅の、故人が育てていたキレイに仕上げられた芝生の庭の風景がとても印象的でした。
墓所も、余分なものは排除してサッパリとさせたモノトーンの中に、黒と濃グレーで構成した石碑を配置しました。倒れる心配のないような安定感のあるものがいい、という建主さんのお気持ちにも添いながら、しゃがんで拝む際に自身が映り込む黒い石を低く据えて、頂部をトキン型に加工しています。四方の景色を映し込み、背の高い墓石とは違った趣が生まれました。
石の仕上がりも申し分なく、大らかな中に芯の通った墓所ができたと思います。
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個展閉幕
2015年11月25日

hansyutu
「造園家小林賢二のしごと」展、日曜で無事に終わりました。戻った器を庭で記念撮影して完了です。
草木を植える陶鉢作りと、道草を楽しむための石の器と土の器作り、今回のための新しい作業でした。
展示のために、庭の落葉の中から秋に芽吹く春の野草(ハコベとか)を探したり、近くの団地に生えていたクローバーやコバンソウを採集して怪しまれたり、ハキダメギクはホントに掃き溜めに生えるんだよな、って思ったり、
大地との触れあいを楽しんだ会期でもありました。
鉢に入れる程よい草木とサボテンや多肉を探しまわって、新しいアイデアも湧いてきました。
次は東村山での展示を予定しています。今後ともよろしくお願いします。

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