小林賢二のしごと

住宅の庭

稲城の家・3
2023年05月22日


3月に造園工事スタートしていた稲城の家
   
建築外構工事の完了を待っての乗り込みで、ようやく庭も仕上がりました。
佇みたくなる場所がたくさんある家と庭。
心地いい風や光が生まれています。


庵治石の景石・水鉢を要に、相木石の石畳と飛石が視線と足取りをつなぎます。
庵治石と相木石の相性の良さは昨年から経験してきました。


建築外構素材との相性もいいのは、庵治石と相木石に合わせてくれた建築家の拘りの賜物。



お昼まで燦々と日が当たり、午後になると二階建ての建築が庭への直射を緩和してくれます。
こんな環境を好む植物はとても多く、山育ちの落葉樹たちも安心して計画できました。

*建築設計:加藤建築設計事務所

outdoor living
2023年05月12日


昭和初期に建てられた和洋折衷住宅、大田区池上の庭。
建築の改修を行った関本竜太さん(リオタデザイン)からのご紹介で、庭の改修のお手伝いしてから2年、最近の様子を関本さんが送ってくれました。
   
広々と作ってもらったウッドデッキが、機能的にも、新旧の植栽をまとめる上でも功を奏したと思います。

↓こちらが改修前の庭

常緑中心の昭和の面影つよい庭から、残す植物を吟味して、
新たに、ヤマボウシ、アオダモ、シロモジ、ナツハゼ、とやはり吟味して絞った落葉樹を加えました。

程よい感じです。


玄関側の小さなスペースも、既存の水鉢を据え直して、
ソヨゴ、マルバノキ、アセビ、シャクナゲと少々の下草を加えています。

枝葉の濃淡
2023年05月11日


伊礼智さん企画設計、相羽建設施工のi-works杉並の家
   
白い塀の向こうは居心地良さそうなウッドデッキのあるプライベートガーデン。
通り側に常緑のイチイを並べて遮蔽して、隣には枝葉の多いイロハモミジ、落葉樹ですが更に人の視線と西陽を緩和しています。
その隣に楚々とした枝振りで2階の窓にも届くアオダモ。
通りからの視線も減るこちら側は、下枝の少ない株立ちのアオダモを通って、心地よい光と風が庭に届きます。


シンボリックな緑量のあるシダレザクラの脇を通したアプローチは、ダンコウバイ、ブルーベリー、マルバノキ、クロモジ、アオダモと淡い枝葉で道を繋いでいます。

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