小林賢二のしごと

アガパンサス
2022年07月10日


ギボウシとアガパンサスが長い茎を伸ばして花を開いている。同じユリ科だが好む環境や風情は180度違う。それもそのはずで、日本が世界に送りだした園芸界のトップスターの一つギボウシに対してアガパンサスは南アフリカ原産。好む環境はギンバイカと同じ。地中海性気候に近いのだろう。「なんか地中海っぽい」って南アフリカを知らないから思えてしまう。

どこかギリシャ的な大袈裟な演劇的な優雅さのある花である。南アフリカを知らないけど。
   
スゥゥゥッ~と長く細い茎を真っすぐに立ち上げて派手に花を広げる。ギボウシと違うのは、けっして華奢な細さではなく「わたくしは雨風なんかでは倒れませぇ~ん」という意志が感じられる。見てくれの強さがある。
さすが南アフリカ生まれ。

南アフリカを知らないんだけれどもね。
   
2005.07.05記 「元祖好日の庭」にて

https://kobayashi-atelier.com/ja/kojitsu/


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