百日咲くサルスベリが夏を余計に長く感じさせているような気がしてきました。
昔は、真夏の炎天にはサルスベリの赤やピンクの花がかえって似合う、と感じていた頃がありましたが…
白のほうがいいかも、と思ってしまったのは、今日の蒸し暑さのせいか、年のせいか。
6年前にインターンで3ヶ月程、小アトリエの仕事を手伝ってくれたスイス人ランドスケープアーキテクトのDanielaさん。この夏のバカンス休暇中、昨日は蝉の抜け殻を拾ってやって来て、近くの友人たちと昼間から宴。
アウトドア好きのアクティブな女性で、インターン終ってスイスに戻って2年程過ぎた頃、なんの連絡もないままアトリエのドアを突然ノックして驚かしてくれる変わり者でしたが、今回は予めメールを頂き予定も決めて、昨日は夏の息抜き日にさせて頂くことができました。成長を感じます。。
お陰で、私も気分一新リフレッシュして、今日から本格的に二学期をスタートしました。
秋に向けて、個人住宅の造園、モデルハウスの造園、大学のモニュメント制作、集合住宅のアートワーク制作、等々の現場と、いくつかの造園デザインがスタートします。あとすこし猛暑を耐えて、活発な秋を迎えようと思います。
渋谷区広尾。もともと「樋籠」(ひろう)と記され、「広尾原」(ひろおのはら)とも呼ばれた広大な原野であったとか。
江戸から気軽に行くことができる行楽地として親しまれていたそうですが、江戸時代に続々と武家屋敷が造られるようになり、近年、武家屋敷跡地に各国大使館が建てられるようになり、高台の広尾っぽい街並に変遷してきました。
昨日は広尾、築75年のお屋敷の改修工事現場。
クロマツ、モッコク、モチ、シイ、マキ、ツバキ、、、常緑中心の照葉の中にモミジやウメが混じる昔ながらの屋敷の庭の管理をお手伝いさせて頂くと共に、建築改修に伴って一部解体して現れた地面に、新たな庭を作っていきます。
これまでの歴史を大切に保存しながら、次の50年に向けて意義ある物を作りたい。というお施主さんと共に、非常に興味深いプロジェクトがはじまりました。
最近、木に呼ばれている気がする。と親しい人には嘯いているのですが、、、
一昨日の川越と昨日の広尾の現場を体感し、呼ばれている、と、実感しています。
▼昨日の現場からの夕景
▼『江戸名所図会 3巻』より「広尾原」