小林賢二のしごと

住宅の庭

イチイ三兄弟
2022年12月24日


今週は手入れの仕事を間に挟んでの3現場、アトリエに帰る間のない一週間でした。
昨日までは伊礼智さん企画設計、相羽建設施工の杉並の家。
   
元々あった枝垂れ桜を中心にしながら、建築計画に即して風景をリノベーションしています。

新たに加えた要素のうち、ここでの私のお気に入りが3本のイチイ。
枝垂れ桜に比べると華奢な印象の落葉樹たちの中で、まっすぐに伸びる幹とイチイらしい円錐形が3本並ぶ姿が、まだ小さいながらもどっしりと感じられて、初々しい庭側の落ち着きを作り出してくれました。
育てば大木になる木なので将来は生垣状に仕立てていく計画ですが、成長はゆっくりな木なので、数年はこのイチイらしい姿を楽しんでほしいと思います。

100通りの過ごし方のある住まい
2022年12月24日


今週はじめは飯塚豊さん(i+i設計事務所)設計の北鎌倉の住宅
   
「100通りの過ごし方のある住まい」というのは、お施主さんが家づくりに掲げたテーマです。
造園もこのテーマに添えるよう、些細ながら色々な居場所と過ごし方が生まれるよう心がけました。



見てよし、歩いてよし、佇んでよし、座ってよし。
そんな風景づくり。

木のぬくもり
2022年12月17日


先月に造園工事した稲城の家。
相羽建設の木工事も仕上がり、昨日に造園の手直しもして、引渡しの風景が整いました。

幅広くゆったりとデザインしたアプローチの階段と、ウッドデッキと、それをつなぐ沓脱石と飛石。
けっして広い庭ではないのですが、立体的な回遊性が作られて、時空を感じられる興味深い庭に仕上がりました。

空間をまとめてくれたのは、やさしい木のぬくもりかもしれません。

西陽の当たらない東南に向いた庭で、大きなヤマモミジに、住まい手さんのリクエストだったアオハダも安心して植えられるシチュエーションでした。
マルバノキ、シロモジ、トサミズキ、ヒュウガミズキ、アジサイ、ヤマブキといった落葉樹が新緑と花と秋の彩りで、一年の楽しみを増やしてくれます。

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