小林賢二のしごと

住宅の庭

自転車の居場所
2024年01月19日


東村山で昨年よりゆっくり進んでいます、玄関前のリノベーション。
小泉誠さんと相羽建設との協働で、私の方で階段含む平面プランをまとめて、木塀と手すりを小泉さんがデザイン。
   
あとは階段に瀟洒な手すりが取り付けられて完了です。

木塀の扉を開けて自転車一台分の駐輪スペースをつくるのが、リノベーションの要件の一つでした。
狭いスペースですが、自転車を置く方に大きめの鉄平石を並べて、小さな相木石を混ぜながら小さな庭の広がりと面白みを加えようとしています。


昨日訪ねた様子、
上手に使っていらっしゃって、自転車も居心地良さそうです。


昨年末に造園にうかがった時から咲いていた寒桜は、春まで咲き続けるそう。

つくば*Oさんの家
2024年01月14日


ユウ建築設計室・吉田さん設計のつくばの家
   
施主ご家族と地元、筑波石をお持ちのお知り合いとの協働の庭づくりです。

イロハモミジとアオダモの2本の高木を中心にした植栽計画ですが、石積から道に向かって生えるように入れたヒュウガミズキやブルーベリーたちが、この庭の個性を表出すると思います。

古枕木と筑波石の間の芝張りをご家族にお任せして、石積の狭間にお好みの草花を増やして頂いて、仕上がるのは春でしょうか。
観る楽しみと遊びの楽しみのバランスのいい庭になっていきそうです。


余っていた小さな筑波石を使って、現場でアレンジしたお子さん用のステップが親しみやすさを加えています。

広めの駐車場がある北の玄関側は、
些細な緑地ですが常緑の低木、下草の潤いと小さな筑波石と、アオダモとダンコウバイの木立を加えて、家の表らしい表情が生まれました。

色々なアオダモの姿形
2024年01月12日


昨日まで、今年の現場初めで相羽建設設計施工の小平の家で造園工事でした。
多摩エリアならではの、ほのぼのとしたロケーションです。

南の庭は高さ1.7mの既存壁との狭間、幅も1.7mの細長い庭。
冬の陽光は地面に届きませんが、植栽した木々が庭に光を生み出します。


野面石の石畳で、実際以上の広がりを感じさせつつ、
狭いスペースでも2階の窓まで届く木として選んだのがアオダモ。

二本立ちでスラッと2階の窓まで伸びて、扁平に枝葉を広げて敷地の中に納まってくれました。
木なので成長しますが、アオダモの成長速度はゆっくりなので10年ぐらいは然程隣地にも侵食せずに居てくれるだろうと想像しています。

成長はゆっくりで、経年しても樹形があまり変わらないのがアオダモの特徴。
また、色々な樹形の選択肢が多いのもアオダモならではです。
   
つむじのアオダモは、株の本数の多い木を入れて舎庫に向かってもi-worksに向かってもスクリーンのような役割を果たしてます。


国立市*Nさんの家では、傾きの強いアオダモを選んで、デッキの横から窓に枝葉を伸ばすように植栽しました。


東村山*Iさんの家は、ウッドデッキの中に入れた株立と、脇に入れた一本立の華奢な2本、
家と家族と共にゆっくりと成長して、やげてデッキを覆うように育っていくと思います。

成長がゆっくりなので、小さくても大きくても最初からその場所にピッタリ似合う姿の木を入れるようにしています。




武蔵野市*Kさんの家では、
細長いスペースで1階と2階の窓に枝葉があるまさにピッタリな木!

動きのある枝がアプローチにチャーミングに顔を出したり、

私の庭の一本立は、高さ1.5mぐらいの苗木を手に入れてから20年近く経つでしょうか、
ゆっくりゆっくり幹を太らせながらようやく3.5mぐらいに成長してきたところです。

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