小林賢二のしごと

住宅の庭

紬の家
2021年05月12日


今週はじめの現場は、関本竜太さん設計の戸田の住宅。
   
大おもての建築の面構えを一味変えるのと、駐車スペースの先の二世帯の玄関まわりに潤いを加えるのと、二世帯が共有する中庭を魅力的に造園するのが私のしごと。
適材適所の植物の選択と、四方からの大窓小窓から眺められる中庭の設えの工夫が課題と捉えて準備して乗り込みました。
植栽していく木々は陽射しを浴びればもちろん日陰であっても新しい光を生み出して、現場を豊かにしていくのは、いつもの幸せな光景です。
   

車の進入路を妨害しないように3mHから枝葉を広げるアオダモ
   

限られたスペースと限られた日照時間の玄関脇に選んだナツハゼ
   

二世帯の玄関を緩やかに仕切るアセビ
   

二階の窓辺にも届く縦に伸びるヒメシャラ
   

ウッドデッキのくり抜かれた植え枡から枝葉と花と実を垂らすツリバナ
   

小さな木曽石の景石と、シャクナゲ、ジンチョウゲ、ツワブキ等の常緑の潤い
   

四方からの大窓小窓から眺める中庭の主役はイロハモミジ
   

うっすらと川の流れを感じさせようとした伊勢ゴロタから細かい砂利へのグラデーションと、アドリブでうった飛石一石の遊び心が、中庭に面白みを加えたはずです◎
   
   
●建築設計:リオタデザイン

鎌倉の雑木の庭・3
2021年05月09日


なんだか慌ただしかった造園工事から10日ほど、
仕上がりの出来を落ち着いて見れてない心残りを埋めるため、様子を拝見に伺ってしまいました。
いい庭に育ちそうな予感が満載です。




庭の模様替え
2021年05月05日


一昨日は町田の住宅の庭リノベーション。
新築から一年経つお宅には既に素晴らしい木々が植栽されていたのですが、造園を見直して欲しいというご依頼でした。
課題は窓越しの景色を盛り上げるのと、どこかおぼろげだったアプローチと中庭の景色の魅力アップ。
   
元々あったアオダモの隣に二階の窓辺に届くアオダモをもう一本と、一階玄関先のガラス窓に隣家を遮蔽するソヨゴを一本。
あとは主に常緑の下草たちと少々の石たちを厳選して持ち込んで、既存の中低木たちの配置転換もして模様替えするように構成し直した庭。
作業を始める前の朝の状況とは違ういい光が生まれて、私も大満足で、、笑顔が広がる夕方になりました。
   
*建築設計:彦根建築設計事務所

水を湛える庵治石が1つの焦点。ご実家の庭から移植したという大切な右手のツツジも生き生きとしてきました。

私が何かしたとも言えないような、、ほんの少しだけ改修したアプローチですが、作業後の夕方に落ち着いて見ると良くなっている実感があり、住まい手さんにも気に入っていただけて、何よりの心地いい現場でした!

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