
造園から1年経ちました高野保光さん建築設計の軽井沢の山荘part・Ⅰ
持ち込んだ木々も、敷地内で移植した草木も順調に育ち、手つけずだった林床に苔と野草が広がりはじめて、自然に飲みこまれていくようです。

冬の凍土でも動かなかった様子の重厚な石階段も、踏み分け道のような自然なやさしい表情を醸し出しています。


苔むすのが早い浅間石は自然に還り、中に入れた相木石の光がアプローチを導きます。
どちらも地元長野県産の石。

私の造園で出番の多いアナベルも、そもそも好きになったのは軽井沢の街中で咲き誇る様子に新鮮な美しさを感じてからでした。

敷地の隅のひと目につかないところに生えていたハナイカダは、こっちの方に来てもらいました。


こんなに生き生きとして痛みもない夏のマルバノキは軽井沢ならでは、うらやましいような輝きです。


ヤマボウシの実が熟すのも一足早そう。東京の畑で大きな木を選んだつもりも、現地ではまだまだ控えめな姿です。

雄大な風景の中で新たに入れた2本のヤマモミジが効いていると感じるのは私だけだとしても、それが私の生きる道。

建築計画詳細が、昨日発売の「I’m home. no.138 2025 NOVEMBER」に掲載されています。
Architecture : 遊空間設計室

洋物の植物、特にコニファーはあまり好んでいなかったのですが、使い方によってはおもしろいと気づきはじめて、試しにポット苗のバーハーバーを買ったのが15年ぐらい前。
ウィルトニーという、やはり這性のコニファーを加えて性質を見定めようと以前のアトリエの庭の石と砂利敷のアプローチに這わして楽しんでいました。


伸びた先で発根するので、切り取って株を分けて増やしたり。

その数年後に庭づくりのお手伝いをする「国立市*Yさんの家」に2株のバーハーバーを移植して、早いもので12年が過ぎました。
以下、年々広がって4m幅の駐車場の奥を覆い尽くして数年経つ、昨日までの記録です。




一株で放射状に直径4m超えて育ちます。
多湿は嫌いますが暑さに耐えるようで、砂利敷のような乾燥した環境を好んで広がっていきます。
なんで横に伸びることを選択したんだろう、と哲学させてくれる庭になります。

私の発信でとても出番の多い「つむじのシロモジ」
高さ5mぐらいに育ってきました。
酷暑の中さほど葉の痛みもなく元気そうなのは、直射時間が適度に短いここの環境のおかげですが、
陽がよく当たる上の方を見上げると、シロモジの特徴の3裂する切れ込みのある葉が見当たらず、クロモジのような楕円の葉がほとんどでした。
3裂するのが普通で稀に楕円形が混じる、という認識でしたが、枝先がこれだけ楕円だらけなのは、暑すぎて面倒くさくてこうなった、、と思えてならない暑さです。

日陰の枝では、ほとんど3烈。

夏の終わりには冬芽(花芽と葉芽)の準備ができているのも、このクロモジ属の仲間の特徴。
これに気づく頃は秋の気配で、黄葉して落葉する前、という記憶でもありましたが、まだまだ真夏の気配おさまらず、植物の生き方も変わっていくのか、耐えられるのか??心配になる猛暑です。

他の木々もほぼほぼ元気そうですが、日当たりのエリアでは枯れ枝も見かける今日のつむじでした。

10年経って、もう十分根付いたと思っている庭でも、水やりをしてあげないと植物がもたない夏になっています。
例年の夏は放ったらかしだったアトリエの庭も、今年は週一程度で水やりをしています。