台北プロジェクト-「杏林の心」
2019年03月11日



台北で進んでいた「国立台湾大学医学院付属がんセンター病院」のアートプロジェクト。
先週の訪台で設置工事を行ってきました。
   
伸びやかに広がる芝生斜面に、花びらや葉っぱや実を連想させるアートピースが戯れています。
寄り添ったり、語り合ったり、
そして、大地にかろやかに浮かぶように配されたピースは、今にも動き出しそうな静かな躍動感を内に秘めています。
   
モチーフは「杏林」
昔、中国の廬山にいた董奉という名医が、治療の報酬として金銭を受け取らずに、変りに杏の苗を植えさせたところ、それが数年後に10万余株の杏林になり、そのたくさんの杏の実を穀物と交換して、貧しい人たちにふるまったという故事。
   
この杏の実と葉がここから生まれて広がっていくようなイメージで描き、その両側(斜面の上と下)には杏の5枚の花びらと花芯を想わす愛らしい造形が、緊張した心と身体を解きほぐすような、やさしい風景をつくりだしています。
   




雨に濡れると色が変わるのが自然石の面白さ
   

台北の路地
2019年03月10日



路上からベランダから屋上まで、コンテナ植物で埋め尽くされた住宅街。
そんなに好きなら郊外で庭のある家に住めばいいのに、と思いますが、便利な都市生活を捨てられないのは多くの東京人と同じなのかもしれません。
   
台北を歩いていると、植物と建築が一体化しつつあるような趣を感じます。




日本統治時代からの古建築をリノベーションした施設も数多く、鉢を並べるのは日本の影響もあるでしょうか、


下町の路地裏のような所があったり、和洋折衷だったり、モダンだったり、オリジナリティーに溢れてたり、植物の扱い方も色々で見歩いて飽きません。
総じて楽しんでる様子がうかがえますし、好きなだけあって、コンテナの使い方が上手いなと思う家先・店先が数多くありました。










所変わって、
下の写真は私のアトリエ玄関前。感受性は、同じです。

モリモリ元気な台北の緑
2019年03月10日

先週は1週間の台湾出張。
悪天を見込んでの長めの滞在で、現場工事が出来ない案の定の雨日を使って台北の街を歩き回りました。2度目の台北ですが、前回の訪問で緑がモリモリ元気な街だなという印象をもち、今回はその実態を探る旅。
   
亜熱帯気候で、日本では観葉植物として小鉢で楽しんでいるような木々が悠々と大木に育ち、植物そのものに勢いがあります。台北市街地は、どこも舗装された都市の姿ですが、大らかな街路樹を幾列にも並べた大通りが東西、南北に走り、公園や大学のまとまった緑の風景が所々で見られます。





東京の街並みとの大きな違いは、街中の木々が過度の剪定をされずに悠々と枝葉を伸ばして育っているところだと思います。
とても眩しく映りました。
   
更に、大きな道でも小さな道でも、枝葉の越境(道路へ、隣地へ)が大らかに許されて、楽しまれているようです。その快楽を共有できないと有り得ない、どうにも羨ましい街並みの緑の光景を至る所で目にします。



そして、大通りから路地へ、裏通りへ目を移せば、道を覆う木々と、足下のコンテナ植物と、ベランダや屋上からも溢れるような植物たちが小粋な立体ガーデンを織りなし、必ずと言っていいほど私をそそります。
台北の街歩き、足は疲れても、気持ちが前に進みます。




ほとんど舗装されている家先店先が、一瞬では全て鉢入りとは気づかない緑量で充たされています。どこに行っても、そんな感じ。
大きな緑と小さな緑のバランスがいい街だと思いました。
おそらく台湾の多くの人が、私より植物好きです。
   
小さな緑の話は後編で。

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