昨日は東村山「つむじ」。年明けオープンに向けて工事が進む現場で、二つの小さな丘を造形するワークショップを行いました。
建築とインテリアを手掛ける小泉誠さんとスタッフの皆さんと、相羽建設の皆さんと総勢20名近いメンバーでの作業です。
3つの建物が配置されるランドスケープの中で、建築の景を支えて繋げる一対の芝の丘。土のふくらみがより魅力的な空間を生み出して、歩く足とまなざしに楽しみを増やします。芝を張って仕上げる丘は屋外のファニチャーとして、子供たちの遊び場としても機能していくことでしょう。
今春にオープンした伊礼智さん設計のモデルハウス「i-works2015」のテラスからはアプローチの石橋の向こうに見える山の景として描きました。
これから仕上げのデザインを考えて行きます。
私の楽しみも続きます。
昨日一昨日は広島でした。
広島駅北口に誕生した広島高精度放射線治療センター。エントランス前の、まちにつながる広場のデザインをお手伝いさせていただきました。
ヒポクラテスが、プラタナスの下で医者の仕事をし医学を教えたと言い伝えられているような…1本の大樹の下で人々が寄り添い、心を支え合うようなイメージで描いた広場です。
敷地の南東で真っ先に朝陽を浴びるプラタナスと、その球形の果実をモチーフにした○のシンプルなパターンの中から一つの球体が浮き上がり、そこに集う4つのピース(petal)は、4基幹病院の連携体制、ひいては人と人との連携を象徴しています。
昨日の快晴で照らし出された現場では、清々しい空気と明るく朗らかな空間が生み出されたように感じました。
プラタナスが芽吹く春、そして木の生長と共に育まれていく広場の先々が楽しみです。
昨日は茨城土浦。いつもお世話になっています石屋さんに出向いて、来月の個展に出品する石の作品を追加制作してきました。
写真は、近くに広がるレンコン畑。
田畑の美しさや、里山に自然の美を感じるのもそうですが、植物と土と水と風と光と人の仕事と、
人間が生活空間の中で好む風景は、全く手つかずの自然ではなく、自然と人工がほどよく調和して整理された空間なんだと思います。庭も。
大きな石を加工する最中に生まれる、小さな石の中から、偶然に出来た形のおもしろい石を拾い上げて、ほんのすこしの加工を施して、水鉢や花入れを作っています。
ダイニングテーブルの真中や、飾り棚の片隅に、爽やかな庭の空気を感じられるような小さな景色。水を湛えたり、身近で手に入る草花を添えたり、自然と人の手のほどよいバランスで、見ていて飽きる事の無い小さな石の光景を作りたいと、考えています。