東側の掃き出し窓の外、錆石の舗石と布基礎の隙間に生まれたノアザミのロゼットを、なぜか生かしておきました。
あまり出入りに使わないので、ノアザミ全身を覆う鋭いトゲが防犯に役立ちそうな気がしたから(そんなネタで写真を撮ろうと思ったから)。
競争相手のいない軒下ですくすくと育ち、高さは2mほどになりました。ノアザミで、合っているのだろうか…。
開かずの扉になってしまいましたが、花や蝶が窓辺を彩り、種を飛ばす今の季節まで、思いのほか楽しんでしまいました。
トゲだらけの花後の処分が大変です。
透明ガラスの有り難さを今更感じる、やけに熱い東京の夏です。
▲6月26日
▲7月10日
北米原産。日本のアジサイと同様、梅雨の頃に咲きますが、雨が似合うようには思いません。
白い花は淡いグリーンに変り、花色の変化も楽しめますが、清々しく開いた穂状の白花も、一雨毎に、その重さのためだらしなく頭を垂らし、もう起き上がる事はありません。そのせいもあってか、株は横に広がり自然樹形で育てるには場所を取ります。
そもそも、日本の風土にあってないのでしょうけど。
この庭では、まわりに同程度の中低木を寄せて、芽吹きから初夏の開花と秋の紅葉を楽しんでいます。夏は、蚊が多くて近寄れず放ったらかしです。
近所のお宅で、壁にワイヤーを使ってカシワバアジサイを育てて花を上手に垂らしているのを見かけました。イングリッシュガーデン的テクが似合う木なんだと思います。
▲今年の6月4日
あっちを向いてるタマアジサイ
こっちを向いてるタマアジサイ
山地の谷や沢沿いのでの自生が見られるタマアジサイ。他のアジサイと大きく違うのは、梅雨ではなく真夏に咲くことでしょうか。
しかしながら、開花に然程の悦びを感じません。花よりも玉状の蕾に面白みがあります。もうちょっと言えば春の新葉の美しさが秀逸です。
2mほどでこんもりとまとまり、場所も選ばず丈夫で、殊更の華やかさを求めなければ、庭の脇役として使い勝手はよいですが、他のアジサイじゃなくて、なんでタマアジサイ。というお薦めどころがあるような、ないような。あることはあるけど。
そんな木(私見です)。
とはいえ、この庭には現在3ヶ所。雑な扱いでも、病虫害もなく勝手に丈夫に育ってまとまってくれる木は有り難いです。お薦めどころは、そこでした。
咲いています。
蕾んでいます。