小林賢二のしごと

住宅の庭

リスが棲む公園の隣の住まい
2021年01月20日


今年最初の造園工事は、関本竜太さん設計の横浜の住宅。
冬枯れの寂しい季節に、いつも通り落葉樹中心の庭ですが、
たとえそうでも、、さほどに大きな木をいれなくても、、
植物が増えると魅惑的な光が増える。些細な一コマでもドラマチックな光景が生まれる。
私にとっての庭づくりの基本を再確認の、幸先のいい心地いい現場でした。
   
建物際の限られた緑地スペースで、二階の窓に届くヒョロッとしたアオダモ以外は高木を避けて、マルバノキ、ダンコウバイ、シロモジ、シャクナゲ、ソヨゴといったラインアップ。成長しても3〜4mの高さで収まる木を中心に、先々も程よい手入れで済むような植栽計画です。


▼しぶとく紅葉が残ってくれて有難いブルーベリーと、最近出番が増えてきたシャリンバイの緑

リスに出会える公園を通って帰る、羨ましいロケーションの住まいでした。

武蔵野の家・K邸
2020年12月20日


寒くなりましたが、晴れの日が続き外仕事は捗ります。
先週の現場。お施主さんと相羽建設の協同設計で、相羽建設施工の住宅の庭。
日頃から庭を大切に考えてくれている相羽の設計・中村さんとお施主さんとの協同作業で、良い方向に進んだ仕事でした。

いい光が入っていることを植物が教えてくれる。
草木が光を集めて見せてくれる。
庭づくりを進めると空間に光が溢れてくる。
いつもそんな事を感じ考えながら現場と向き合ってますので、晴れの日の工事はうれしい。




▲一階と二階の窓辺にほどよく枝葉を伸ばすアオダモ。
造園仕事の半分は材料選びです。この木を選べたことでかなり満足。


▲現場調査&打合せの際に、ここに入口をと提案して喜んで受け入れて頂けたのがこの庭の成功のカギでした。
春が待ち遠しい。

浜田山の家
2020年12月19日


伊礼智さん設計、相羽建設施工の建替二世帯住宅。先週の現場、5日通って仕上げてきました。
春に既存の庭の現調に出かけて、元々あった石や植物をなるべく残して使いましょうと、住まい手さんと話して始まった庭づくりでした。
味のある樹形の白梅と二階窓まで届くトサミズキをそのまま残し、移植できそうな低木と下草を私の庭で半年養生して、たくさんの石を現場の隅に積み重ねといてもらって。
ラフなプランだけ描いて、石の使い方は現場でのアドリブ。新しく持ち込んだ植物と石と、庭の歴史が織り成して生まれた新しい庭。
そして、植栽計画の最後に選んだ軒下のナンテンが、昭和を感じさせる建築の佇まいにバッチリ似合いました。


▲私的にお気に入りの、軒下のナンテン

▲新しく持ち込んだ伊勢御影の水鉢と、元々あった味わい深い姿の石灯籠と白梅。
普段は出来ない、、庭のデザイン

元の庭にあった石を吟味して再利用。
こんな作業が好きなんです。。

◼︎Instagramでも仕事の情報配信をはじめました。

https://www.instagram.com/kobayashi_atelier/

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