
植木の移植は避けたい猛暑の季節、
毎年8月は植栽工事は避けて、材料とデザインの仕込みで過ごすのが通例になっています。
先週は石の熱気に吹かれ続けた石週間になりました。
2年前の8月以来に訪れた高松の庵治、
2泊3日の旅程で、10月に造園予定の住宅で使う庵治石をごっそり選んできました。

丁場の端っこにまとめてきた小さな石たちも大切な庭づくりの材料です。

薄く水を湛えるこの石が今回のヒット、
予期せぬ期待以上の素材に出会えれば足を運んだ甲斐があります。

東京に戻っても、いつものルートで石を一つ一つ選ぶ作業はいつも通り、
新たな入荷の連絡をいただいて、すぐに見せてもらえるのがいつもの付き合いの有り難さです。


今秋造園の現場の石材が概ね揃ってきました。
年内9現場の植木の手配も着々と進んで、年明けの現場の準備にも移行しています。
気持ちは夏明け、
秋よ来い!

今秋造園予定の伊礼智さん設計・相羽建設施工の国立の現場、
擁壁の足下の隙間に、シロザやエノコログサが生え出てちょうどいい感じだなあと思って撮ったのが先週の上の写真。
今朝も通ってみると一回りぐらい大きく成長してました。雑草と呼ばれる植物たちの自然な振る舞いは魅力的なものの、生育が旺盛過ぎていい時が一時なのが受け入れ難い局面ではあります。
擁壁の上の緑地予定地では1mを超えて育っていました。

肥えた土を好むそうなので、いい土壌なのかなと造園工事のことを思いつつ、
今日も昔のhp記事を紐解きます。
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2005.07.15 シロザ
夏になると雑草ネタが増える。雑草ネタが増えると夏になった感じだろうか、否、そこまではいってない。好きな雑草と嫌いな雑草がある。というか、好日の庭の構成材料として評価しているものと評価していないものの違いだろう。ここ数日、雑草刈りに毎日数十分費やしているところ、刈るものと刈らないものの好き嫌いは激しい。
で、シロザ。
刈らない。葉が食えるからではない(栄養価は高いらしい)、葉に何とも言えないシロザならではのやわらかそうな感触がある。触らなくても感じられるような感触がある。アカザではダメな感じのやさしさがシロザにはある。見るからにうまそうなので虫に随分と食われながらも、一本でもそれなりに樹形をまとめるので気の利いたところに生えてくれれば充分に庭の演出を助けてくれる。
このシロザは私の背と同じくらいに成長してきた。誰かに刈られてしまう恐れは大きいけれど、「シロザを抜いたのは誰だ~!!」というほどの執着は勿論無い。


一番好きな木はと聞かれるとクロモジと答えるようになって10年以上経つでしょうか、
クロモジ、シロモジ、ダンコウバイらのクスノキ科クロモジ属の仲間は大概好きで、私の造園では出番の多い木でもあります。
その前は、ヒュウガミズキでした。
以下、20年ほど前に昔の庭で書いた一文
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2004.03.16 ヒュウガミズキ
挿し木をしてから六度目の春。それらしくなってきた。
私に本格的な春の到来を告げてくれる花木はこのヒュウガミズキ。
まちではジンチョウゲやボケ、ユキヤナギ、サンシュユ、コブシやモクレン、レンギョウが開き、間もなく、ソメイにおおわれる怒濤の春へとなだれ込む。
早春のあたたかさを感じさせる黄花はもちろん、花後にでてくる紅みをさした小さな葉も可愛く、秋の紅葉にも味がある。
庭に一本あるのを見ると、それだけで好感を抱いてしまう。
植栽を計画する際、作庭がほぼ完了してから庭の完成度を高めるために補植する低木を、予め何本か計上しておくようにしている。綺麗な株状のヒュウガミズキを一本手にして、どこに植えようかと現場を歩く時が密やかな楽しみです。
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昨日は、相羽建設つむじスタッフの皆さんと10年経ったつむじの庭の今後を見据えたmtgでした。
楚々とした枝ぶりで、いい感じに育ってきたヒュウガミズキを見て、そんなことを思い出して、昔のhpの記事を紐解いていた次第です。
庭づくりに向き合う姿勢が何も変わってないなあと思いながら。
▼花咲く頃

▼花後に出てくる可愛い葉っぱ
