ソーラータウン八国山の一棟、
今年撮影の写真を相羽建設からいただきました。
9棟あるうち、唯一車を持たないご家族の家。
ここでは、大きなイロハモミジと大きな2枚の鉄平石を中心にしたオリジナリティーのある遊べる庭が生まれました。
鉄平石とは、長野県の佐久 ・諏訪地方に局地的に産する輝石安山岩。
板状節理という板状に規則正しく割れる性質があって、一枚二枚と言いたくなるような板石が建築・造園の材料として使われています。
中に一辺1mを超えるような大判もあり、いつでも手に入る石ではないのですが、仕事との出会いと材料との出会いがビビビとハマると、個性的な風景が生み出せます。
つむじの庭も、橋のような形の鉄平石との出会いから発生したデザインでした。
▼ここでは、アプローチの入口に一枚の鉄平石
▼これは薄い鉄平石乱張りのアプローチ
▼大きな鉄平石の飛石と、立ち上がる石は相木石 これも長野県産
▼大振りの鉄平石と小振りの相木石を混ぜた石畳
私の地元信州は、どうやら庭石の宝庫でした。
昨日まで高松の庵治でした。
秋の造園工事に向けて、材料踏査を本格的にスタート。
景石に使う庵治石を大小15石ほど、探しまわってバッチリ揃いました。
いい石が見つかると、いつも元気になって帰ってきます。
足りていなかったどこかが、充足されていく感じでしょうか。
石切場のあちこちで見られる、
作意のない自然な(偶発的な)風景の美しさに羨望します。
この水鉢は今日のプレゼンに登場させました。
いい材料との出会いが、いい造園の肝です。
アトリエでの業務をゆるりとスタートさせていましたが、今日が今年はじめての国立市からの外出になりました。
行き先は、昨年の仕事納めと同じ場所。
今月造園予定の現場の材料をとりまとめて、春のいくつかの現場の木々を選んできました。
プランが決まったら、とにかく早く良い材料を探して見つかったらおさえる。
それがより良い庭の仕上がりに向けての最善策です。
3月工事の一つは、2階の窓に悠々と届く山取りのヤマボウシを主体にした庭。
今日選んだこの木のイメージから、まわりの木々の選択肢も決まっていきます。
今年も一年、いつもと変わらぬこんなペースで仕事が出来れば、それは何より。